タープの貼り方、選び方。デイキャンプから本格滞在のキャンプ、ちょっと河原でBBQ。雨や日差しから守ってくれる木陰の様な存在のタープ。
タープを素早くおしゃれに設営出来たらアウトドアライフも更に素敵になること間違いなしです。
初心者にも容易に組み立てられるワンタッチ式から、多少のテクニックが必要だけど10人入っても大丈夫な本格大型タープまで、その種類やサイズは数多いです。そんなタープのタイプ別の特徴やおすすめ製品をご紹介します。
目次
タープに求められる性能
デザインや設営のし易さ、価格だけでタープを選んではいけません。タープの本来の目的は、直射日光をよける事や、雨を凌げることです。この辺りに気を付けてタープを選ばないと、買った後に後悔することになるかもしれませんよ!
一番大事。タープの遮光性
遮光性を語るには、可視光線の透過率とUVのカット率があると思います。可視光線透過率を表記しているものは少ないですがUVカットは結構表記されています。UVカット加工のしてある商品を選ぶようにしましょう!
2番目に大事、耐水性
普通のお勤め方などは、休みの予定は自由にできませんよね。キャンプの時が必ず晴れならいいですが、雨が降ることもよくある話です。
耐水圧が低いフライシートだと雨漏りすることもありますし、雨水を多く吸水してしまうとかたずけも大変です。防水加工や撥水加工、耐水圧の表記を確認してから購入しましょう。耐水圧が1000から3000程度あれば概ね安心ようのです。
初心者向け、ワンタッチタープ
イージーキャノピーやイージータープ、クイッシェード、ワンタッチキャノピーなど、メーカーによって呼称は違いますが、しっかりとした骨組みにより簡単で、短時間に設営が可能なワンタッチタープ。足が長く、屋根が高いのでタープ内に入った時も圧迫感が少ないのも魅力です。
しっかりとした骨組みで設営するのでその分振り方にアレンジを加える要素はヘキサタープやスクエアタープと比べると、ほぼありません。
初心者向けと書きましたが、「初心者でも設営しやすい」って事でで、使用用途によっては上級者だって使います。
何よりお手軽に、素早くおしゃれに格好良く設置できるのがワンタッチタープの魅力ですが、反面、ほとんどの製品に置いて、ゴツイ支柱が多数あり、畳んでもかさばります。重量もかなりの物が多い印象です。設営場所がクルマから近いなど、使用条件はちょっと狭いかも知れません。
お手軽に設営は出来ますが、やはりタープなので、強めの風が吹くと転倒や飛ばされて、思わぬケガや事故にも繋がるので、しっかりとペグをうってアンカリングしましょう。
【ワンタッチタープだけの特集記事】
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本当に簡単に設営できるの?ワンタッチタープの張り方
文字や画像で説明するよりも動画で見るのが一番ですね。
コールマン「イージーキャノピー」の組み立て動画
カインズHOWTOのワンタッチタープの組み立て動画
2つの動画を紹介しましたが、概ねこんな感じの組み立て方です。コールマンのイージーキャノピーの様に一人で組み立て可能なものと、カインズの商品の様に一人ではちょっと難しいものとあります。
ワンタッチタープ3選
ワンタッチタープのおすすめ商品を紹介します。自分なりの評価も記載しています。
コールマン タープ イージーキャノピーST2/220
おしゃれキャンパーには定番のメーカー制「コールマン イージーキャノピー」220mm×220mmの正方形のワンタッチタープ。張り方の動画にあるものと同タイプで、一人でも設営可能です。サイズは小さめなので3~4人程度までの使用がおすすめです。
- サイズ:使用時/約220×220×227(h)cm、収納時/約直径20×115cm
- 重量:約8.4kg
- 耐水圧:約1000mm
- 材質:シェード/150Dポリオックスフォード(PU防水、シームシール)、フレーム/スチール
- 仕様:ストームガード
- 付属品:ペグ、ロープ、キャリーバック
キャプテンスタッグ テント UVカット タープ サンシェード ワイルドロッキー シルバーリビング 240M
こちらも定番アウトドアメーカー製「キャプテンスタッグ シルバーリビング」240mm×240mmで「イージーキャノピーST2/220」よりも若干大き目です。5人位までなら対応可能です。紫外線95%カットのUVカットのシルバーコーティングも嬉しい機能です。
- フライシートは、耐水性に優れたポリエチレンを使用。(注意)縫製部に防水加工は施していません。
- 必要に応じて市販されているシームシーラーなどの目留め材をご使用ください。フレーム組み立てタイプとなります。
- スチールポールは、錆に強い紛体塗装仕上げ!
- UVカット!!
- リビングスペース約3.5畳の広さを確保!
キャプテンスタッグ サンシェルター クイックシェード DX300UV- S
同じく「キャプテンスタッグ」制300mm×300mmとかなり大きめのクイックシェードDX300です。6人でも使用可能です。紫外線を99%カットするフライシートは防雨加工も施されています。
アレンジ方法が豊富。ヘキサタープ
ベースの布が六画型のタープです。名前の由来は六画型の意味のヘキサゴン、ヘキサゴンタープから短縮されてヘキサタープと言われています。
ヘキサタープの基本的な振り方は、6角型の布の対角線上の角2ヶ所を2本の支柱上に固定し、残りの4つの角からロープを張り、ペグ等でアンカリングします。
大きさの割に傘になる部分の布と2本の支柱、アンカー用のロープと構成部品が少ないので、荷物としてはさほどかさばりません。
ロープで張る角が4ヶ所もあるので片側をテントに被せたり、支柱を2本追加して、方方向にのみ傾斜させて、車の横に設置し日差しの様に使うなど、アイデア次第で様々なアレンジが可能なところから、上級者に好まれる傾向があります。
これらのアレンジ要素を商品に取り込んだ変形ヘキサタープなども商品化されています。
【ヘキサタープだけの特集記事】
慣れてしまえば一人で出来ます。ヘキサタープの張り方
ヘキサタープは、一般的には1番張るのが難しいタープです。
逆を言えばヘキサタープが設営出来れば、大抵のタープは設営可能になりますね。
ヘキサタープ、スクエアタープ、ウィングタープは、まず、2本ポールと布を接続し、その2本のポール用のアンカーを打ってから立ち上げます。
物干しに布団を干した様な状態になったら、そこから左右の布を適宜広げながらアンカーを打って張ります。
活字では解りにくいと思いますので、動画でみてみましょう。
スノーピーク ヘキサタープの張り方
こちらの動画は一人で設営しています。
コールマン XPヘキサタープ/MDX
コールマンのXPヘキサタープの設営動画、XPヘキサタープは一般的なヘキサタープと構造が異なります。通常1本のポールで支える部分を2本のポールにすることでポール用のアンカーロープを1本にしています。
ヘキサタープ3選
おすすめのヘキサタープを紹介します。
スノーピーク タープ /R HDタープ “シールド”ヘキサ(L)
「スノーピーク」も有名な定番アウトドアメーカーですね。こちらの「HDタープpro」はポール・ロープはもちろんですが、ペグとペグ打ち用のハンマーまで付いたセットです。ペグ&ハンマーの付属しないモデルや4人用と6人用とサイズも選べます
コールマン タープ XPヘキサタープ
張り方の動画でも紹介した「コールマン タープ XPヘキサタープ」ポールの使い方がユニークで、初心者でも設営しやすい設計です。
ロゴス(LOGOS) タープ neos ドームFITヘキサ
ロゴス制でおすすめなのが「Fitヘキサ」。サイドの布が延長された変形ヘキサタープです。単体で設営した場合は特にメリットにはなりませんが、テントに被せたりしたときに直線よりもフィットする為、雨の侵入を抑えることが可能です。
- 耐風性に優れたヘキサゴンタイプ
- 総重量:(約)4.0kg
- 組立サイズ:(約)440×430×230cm
- 収納サイズ:(約)67×13×16cm
- 主素材:[ポール]スチール[シート]
- 難燃性ポリエステルタフタ
- 耐水圧2000mmUV-CUT加工
- 裾はテントにフィットしやすいラウンドシェイプ
スクエアタープ(レクタタープ)
名前の通り4角形のタープです。基本的な構成はポール(支柱)が6本もあり、全ての頂点と、対になる辺の中央にポールを使います。これにより設営したときの高さが確保できるので、同じ面積のヘキサタープよりも実用面積を広く取ることが出来ます。ヘキサタープもポールを4本追加すれば同様な振り方が可能なので、ヘキサタープとスクエアタープは兄弟みたいな感じです。
ヘキサタープやウィングタープを使った事がある方ならば解るとおもいますが、タープの頂点をポールを使わずにアンカリングする場合、ペグを打つ場所によってタープ屋根の角度が全然変わります。
広く張ろうと思うと、ペグを打つ場所をかなり遠くにしなければならなく、混雑したキャンプ場や、キャンプサイトが狭いと、思った角度に張ることが出来ません。
スクエアタープの場合は、全ての頂点にポールがあるので、高さを確保する事が可能なので、同じ程度の面積のヘキサタープよりも実使用面積は広く取ることが可能です。
スクエアタープ/レクタタープの張り方
2本のポールで布団干し状態を作るまではヘキサタープの設営と同じです。その他の4か所の頂点にポールを立ててロープによるアンカリングを行います。
こちらも動画で見てみましょう
HOW TO動画「ウェザーマスター(TM)スクエアタープⅡ」
スクエアタープ/レクタタープ3選
おすすめのスクエアタープをご紹介します。スクエアでも6本ポールと2本ポールのセットがありますので間違えないように選びましょう
コールマン タープ スクエアタープDX
コールマン製スクエアタープ。使用時のおおよそのサイズが550mm×400mmと大型のスクエアタープです。ポールの取り付け穴が各辺に複数あり、アレンジ要素も高いタープです。
- サイズ:使用時/約550×400×高さ250cm、収納時/約直径20×82cm、メインポール/約直径32×長さ250mm、サイドポール/約直径25×長さ180mm
- 重量:約15.5kg
- 材質:タープ/150Dポリエステルオックスフォード(UVPRO PU防水、シームシール)、ポール/スチール
- 耐水圧:約1500mm
- 仕様:ランタンフック×2
- 付属品:ペグ、ロープ、ハンマー、キャリーバック
スノーピーク “ポンタ”シールド STP-380
1~2人用の2本ポールの小さいスクエアタープです。収納時のケースサイズが32×8×20cmと極小で重量も570gと軽量。バイクや自転車でのキャンプツーリングに最適です。
- 材質:本体/75Dポリエステルタフタ
- 遮光ピグメントPUコーティング
- 耐水圧1,800mmミニマム
- UVカット加工
- テフロン撥水加工(初期撥水100点、5回洗濯後90点)
- セット内容:タープ本体、自在付ロープ(2.5m×8)、ぺグケース、収納ケース、ジュラピンペグ(17.5cm×8)
- ケースサイズ:32×8×20cm
- 重量:570g(本体のみ)
キャプテンスタッグ オルディナ スクエア タープ
550mm×400mmと大型で、「UV-PROTECTIONコーティングによる紫外線95%カット」・「縫い目からの雨の侵入を防ぐシー ムレス加工」と高級品と変わらぬ仕様なのに激安リーズナブル!
あとがき
ポールとロープだけでただの布を屋根にしてしまうタープ。ワンタッチ式以外なら構成部品も少なく、持ち運びの負担も少いです。設営は多少の練習が必要ですが、有るのとないのでは雲泥の差。ワンランク上のアウトドアライフが送れること間違いなしですよ!